当店のチューンナップコンセプト
チューニングにおいて大切なことは、滑走面のフラット精度とエッジの処理であると考えています。
近年、キャップ構造の板が増えていますが、これらの板の多くはコンケーブの状態で市場にでてきます。 また、カービングスキーは、トップとテールの幅が広いため、雪面からの圧を受けやすく、使用しているうちにコンベックスになりやすいという特徴を持っています。そのような状態では、スキー本来の性能を発揮することはおろか、チューンナップにも支障をきたします。 当店ではできる限り板を削らず、なおかつフラットにする、またはフラットに感じるように仕上げていくことを心がけています。 次にエッジですが、当店ではフラットな面と面で作り出す角度にこだわっています。 (図1) 面が湾曲している場合(図2)は雪面のとらえが遅くなったり、均一でなくなったりするため、乗り心地が悪いだけでなく、ここという場面でエッジがはずれて危険ですらあります。どんなに鋭角に研いでもこれは同じことです。
最後に、ベースエッジのビベリングについてですが、カービングスキーには不要であるとか、極力浅めにとの意見を最近よく耳にします。私たちはこれは間違っていると考えます。角を立てるだけのサイドカーブに依存した滑りならばそれでよいでしょうが、押しズラしの動きを使いターン弧をコントロールするためにはある程度のビベルが必要です。
是非とも一度当店のチューニングをお試しになり、ご自身の足でご確認ください。 |
図1 |
図2 |
当店基準のエッジ角度
エッジ角度当店基準とは、お客様と相談した結果、板と乗り手にとって ベストであると判断した角度のことをいいます。 当店ではコースごとに決まった角度というものは設定しておりません。 板や乗り手によってチューニングは変わるものと考えているからです。 |